- #Omni Sorter
2022.02.09
加速するEC需要に対応する仕分けロボット。高い品質を担保し、クライアントの企業信用を守る!
日本トータルテレマーケティング株式会社
はじめに
EC、オンラインショッピングの利用が増加し、物流業界はこれまで以上に効率化と正確さが求められるようになりました。多くの消費者にとっては「注文した通りの商品が希望した日時に配達される」ことが「当たり前」となり、正確なロジスティクスは企業・販売店に対する信頼感の向上にも貢献しています。
そうした中、より重要な役割と責任を担うようになったのが、ロジスティクスの中核ともいえる物流倉庫です。
今回は⽴体型仕分けロボット「Omni Sorter(オムニ・ソーター)」の導入により、仕分け・個人情報照合作業の処理能力向上を推進した日本トータルテレマーケティング様に、導入前の課題や導入後の効果などについてお話を伺いました。
作業者の個人的スキルの違いが、作業品質に影響を与えていた
企業・販売店が扱う商品の在庫管理や、注文に応じたピッキング、発送などを担う3PL事業を展開し、多くのクライアントを持つ日本トータルテレマーケティング様。その物流倉庫では、これまでにも⾃動採⼨計量機や⾃動梱包システム、⾃動配送仕分けシステムなどを導入されていました。
事業の拡大やニーズに合わせて機能性を高めてきた中で、⽴体型仕分けロボットOmni Sorter(オムニ・ソーター)の導入には何が期待されていたのでしょうか。当初の課題や期待について伺いました。
作業者の熟練度やスキルによって、作業の品質・所要時間が異なるという課題
Omni Sorterの導入を検討されたきっかけ、背景をお聞かせください。
日本トータルテレマーケティング様: まず、この2年間で「ものを買う」というスタイルが大きく変化したことがあります。通信販売で購入するという買い方が、私たちのライフスタイルに定着しました。これに伴って「注文された商品を間違いなく、いかに早くお客様のもとにお届けするか」ということが、クライアントにとってより大きな課題となっているのです。
一方、我々にとっては、まず物流業界の恒常的な人材不足という問題があります。そして作業者の経験や熟練度、個人的なスキルによって、作業の品質や所要時間が大きく左右されてしまうという課題もありました。
品質を標準化し、個人情報を確実に守るシステムの確立が必要だった
常に正確で素早い作業が求められる一方で、実際には作業を担当される方によってばらつきが出てしまうのですね。
日本トータルテレマーケティング様: このセンターでも60数社のクライアントから多種多様な商品をお預かりしており、さらに複数の時間帯に、多くの作業員の皆さんが仕事をされています。こうした中で、我々が目指す作業の品質を確保、標準化すること。そしてもう一つは、商品を注文されたお客様(EC利用者)の個人情報を、しっかりと守ること。そのためのシステムの確立が課題でした。
作業者の「思考」を排除することで、作業の品質と信用を守る
作業の品質確保、あるいは個人情報保護に向けた取り組みを進めるにあたって、ベースとなっているのはどのようなお考えなのでしょうか。
日本トータルテレマーケティング様: 原点にあるのは、仕分け作業において作業者の「思考」という部分を排除することによって、クライアントの企業信用を守るということです。それは同時に、このセンターで働いている我々の仲間と、その家族を守るということでもあります。
⽴体型仕分けロボット「Omni Sorter」導入によるメリットとは?
物流倉庫としての役割と責任を果たし、さらにクライアントの企業価値を高めるための仕分けシステム。その一環として導入されたのが、Omni Sorter(オムニ・ソーター)でした。
メリット1:高い品質が担保され、クライアントの企業信用が守られる
Omni Sorterを導入されたことで得られた、一番のメリットはどんなことでしたか。
日本トータルテレマーケティング様: Omni Sorterで仕分け作業を行う一番の目的は、やはりクライアントの企業信用を守るということです。たとえば、商品を注文したお客様の個人情報の照合については、ログも含めて全く間違いがなく、100%の品質が担保できています。
メリット2:信頼性の高いシステムで、作業の標準化・単純化が図られた
作業員の個人的なスキルによって作業の品質や、所要時間が変わるというお話がありました。この点に関しては、どのような効果がありましたか。
日本トータルテレマーケティング様: 作業の標準化という課題ですね。Omni Sorterが自動的に商品を揃えることで、作業者が担当するその後の作業が単純化され、品質を保つことができています。
商品を注文されるお客様には、同じものを複数買う方も、複数の商品を1つずつ購入される方もいます。そうした注文のばらつきがあっても、Omni Sorterから出てきたトレーには完璧に商品が揃っているという、全面的な信頼があります。だから次のラインでは、作業者がトレーから出して箱に入れるだけで済む。作業者が商品を知らなくても、個数を数えなくても、確実に作業を進めることができるのです。
メリット3:省人化が進められ、オペレーションがさらに安定した
物流業界全体の課題でもある、人材不足への対応についてはいかがでしょうか。
日本トータルテレマーケティング様: 省人化が図られたということも、Omni Sorter導入のもう一つ大きなメリットです。弊社では、ありとあらゆるデジタルインフラを駆使して人材不足に対応し、作業から人間の思考という部分を取り除いて新たな価値を創出していくということを、中長期の計画としています。
Omni Sorterの導入によって、時間帯に関わらず安定して稼働する体制が整えられました。時間あたりに対応できる処理数も決まっていますから、計画が明確に立てられるという点も大きなメリットです。
市場とクライアントのニーズに応えるシステムが実現できた
人材不足を補い、品質の高い業務を支えるOmni Sorter(オムニ・ソーター)。導入・運用が進められた現在は、どのような評価をいただいているのでしょうか。
信頼できるシステムにより、当初の課題を解決。高い満足度が得られた
Omni Sorterの導入とその成果について、どのように評価されていますか。
日本トータルテレマーケティング様: 現在稼働しているOmni Sorterは、三菱商事さんとの細かい調整、システムの作り込みによって、我々が目指していた性能を実現することができました。
導入にあたっては、毎日のように三菱商事の担当者の方に現場を見ていただきました。それは何かトラブルがあったからということではなく、最適な運用方法を実現するためです。そうした貢献があったおかげで、現在のような、安定的で信用できる運用ができていると思っています。
「早く届いて欲しい」という市場・お客様のニーズに応え、クライアントに対しては品質を担保する。Omni Sorterはその両方を叶えているものだと思っているので、非常に満足しています。
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