最終更新日:2024.05.15
公開日:2024.05.15
- #基礎知識
仕分けロボットとは?導入メリットと事例を紹介
はじめに
近年、物流業界は労働力不足の課題に悩まされています。特にピッキングしてきたものを仕分けする作業に負荷がかかりやすいこともあり、仕分け工程の機械化・自動化やロボットの導入を検討している方も多いのではないでしょうか?その中でも、この記事では仕分け工程にロボットを導入することが増加傾向なので、その導入メリットと事例を紹介していきます。
仕分けを自動化する方法
仕分けを自動化する方法は、ロボット以外にも複数あります。ここではロボット導入時によく検討されるソリューションを紹介します。
1、マテハン(コンベア式ソーター)
大型倉庫に導入されることが多いコンベア式のソーターです。倉庫の面積や特性に合わせて完全にカスタマイズされたものです。商品を方面別、店舗別、オーダー別に仕分けることができコンベアに流れてくるので連続して仕分けることが可能です。1時間あたりの処理能力も高く、大量の商品の仕分けに向いています。
2、DAS(手仕分けサポート)
Digital Assort Systemの頭文字をとってDASと一般的に呼ばれ、デジタル表示器によって手仕分けの効率化をサポートするシステムです。仕分けの棚にデジタルの表示器を取り付けて、数量や場所を示してくれます。仕分け棚に必要な数量と場所を表示してくれるのでハンディを持つ必要もなく作業が効率化されます。
3、仕分けロボット
仕分けロボットは、マテハンのようにコンベアが連動して動き続けるものではなく、ロボット1台1台が指定の範囲を動き回って仕分けをしていきます。処理能力はロボットの台数で調整可能なので、倉庫の規模に合わせて必要な処理能力を調整することができます。
仕分けロボットを導入するメリット
仕分けロボットを導入することによって、いくつかのメリットがあります。
1、作業負担が軽減
仕分け作業は、物流の工程の中でも負担がかかりやすい工程でもあります。数量や種類を間違えずにオーダー通りに素早く仕分けをしなければならないので高いレベルの作業が求められます。仕分けロボットを導入すると、商品を運搬してくれる、数を数えてくれる等とロボットが判断して動いてくれるので人への負担を大幅に減らすことができます。
2、ミスの削減
ヒューマンエラーを避けることは難しく、人への作業負担が大きいほどミスが発生しやすくなります。前述した通り、作業の一部をロボットが担うことによって作業負担軽減に加えミスも削減できるという相乗効果が生まれます。
3、作業効率があがる
人手による仕分けは、作業の習熟度でどうしてもばらつきが出てしまいますが、ロボットであれば高速で一定の速度で処理してくれます。作業者によるばらつきは発生しないので、その日の作業時間を予測できたり、時間を有効活用できるようになります。
また仕分けロボットを入れることで、オーダーピックからトータルピックにオペレーションを変えることができるので仕分け前のピッキング作業効率も上がります。
仕分けロボットを導入した事例
ここではRobowareが提供するオムニソーターという立体型高速仕分けロボットを導入した企業の例を紹介していきます。
■日本郵便株式会社
日本郵便株式会社様では、オムニソーターを導入して40%もの時間削減とEC特有の物流波動にも対応することに成功しました。
オムニソーターを導入することで仕分け作業が効率化しただけではなく、その後工程の検品作業が不要になったので作業効率化に大きく貢献しています。この事例のように、ロボット導入で仕分け工程だけではなく前後工程にも派生して作業効率化に成功しています。
■吉田海運ロジソリューションズ株式会社
吉田海運ロジソリューションズ様では、主にスーパー向けの食品の仕分けに省人化・省力化の課題があると感じていました。オムニソーターを導入したことで、仕分け作業が1/3に短縮し、短縮された時間を別の作業に充てることができるようになったので倉庫全体の効率化に成功しています。
■佐川グローバルロジスティクス株式会社
佐川グローバルロジスティクス様は、仕分けを自動化したことで前後工程の作業効率が大幅に上がりました。オムニソーターを導入した決め手は、省スペース・ヒューマンエラー防止・お客様の商材に合っていたことからです。
Robowareの仕分けロボット「オムニソーター」とは
導入事例であがった「オムニソーター」とは?Robowareは、はじめて倉庫ロボットの導入検討をしている事業者様も安心して使える、倉庫ロボットサービスです。
◆立体型高速仕分けロボット「オムニソーター」
オムニソーターは、コンベア型のマテハンや平面を広く使った仕分けエリアとは異なり、立体型なので省スペースなのが大きな特長です。国内の倉庫は限られた面積で様々な工程作業を行うので、省スペースで作業効率があがるのは大きなメリットとなります。倉庫のデッドスペースになっている天井高を有効活用できているロボットです。
まとめ
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