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最終更新日:2024.09.09

公開日:2024.09.09

  • #基礎知識

倉庫ロボット4種とサービス紹介

1. はじめに

はじめに

物流倉庫は人手不足が深刻化と人件費の高騰で物流倉庫の運用が年々厳しい状況に立たされています。そこで近年注目されているのが「倉庫ロボット」です。倉庫ロボットにも種類があり、工程によって見た目から機能まですべてが異なります。この記事では、倉庫ロボット4種と倉庫ロボットのサービスについて紹介します。

物流業界の人手不足

日本では、超少子高齢化社会が進行しあらゆる産業で人手不足になってきています。日本の生産年齢人口は減少し続け、65歳以上の人口が増え続け2030年には人口の約33%を占めると言われています。これが次の大きな課題となっている「2030年問題」で、人の採用が難しくなる問題です。近年、賃金上昇を続けており今後も上昇が見込まれます。仮に賃金を上げても人が雇えない危険性もあります。

また物流業界は、肉体労働が多いこと、立地が郊外にあり通勤しにくいことで人手が集まりにくい理由が重なります。しかし、物流倉庫の需要は高まる一方で倉庫運用の改善は急務です。そこで注目されているのが倉庫ロボットとなります。

倉庫ロボットとは

倉庫ロボットは、物流倉庫における「搬送」「ピッキング」「仕分け」などの各工程を自動化するロボットです。例えば、物を運ぶロボットはAMRやAGV、ピッキングであればGTP(Goods To Person)と言われるAGV、AMR、仕分けはソーターロボットです。

倉庫ロボットの役割は、物流倉庫全体を自動化するのではなく工程を自動化します。人との協働を前提としたロボットで、少ない人手で高い生産性を出すことを得意としています。完全無人化ではなく、人が行っていた作業をロボットが一部担い、省力化・省人化・効率化へと繋げていきます。

倉庫ロボット導入のメリット

倉庫ロボットが持つ代表的な導入メリットを紹介します

・業務の効率化
仕分け作業の自動化でソーターロボットを導入したと仮定しましょう。仕分け作業は、ピッキングされたものを間違いなく指定された宛先に必要なものを割り振るのですが、指定された間口に商品を投入する際にどうしても人が歩いて投入しなければなりません。また間口が縦に連なっている場合は、上の間口に投入した後に下の間口に投入するなど、上下運動が発生し作業者に大きな負担をかけます。ソーターロボットを導入した場合、ピッキングされたものを置くだけであとはロボットが間口に投入してくれます。間違いもなく、人のコンディションを気にする必要もないので業務の効率化につながっていきます。

・省人化
ソーターロボットを導入した例でいくと、今までは多くの人が仕分け作業に人員配置を要しましたが、物を置くだけに変わるので大幅な省人化が期待できます。今まで仕分け作業に要していた人員を他の作業に従事してもらうことも可能です。これは省人化だけではなく倉庫全体の業務効率化にも繋がります。

・柔軟性の高い設備投資
倉庫ロボットは、工程の一部分を自動化しているので倉庫の稼働に合わせて柔軟な拡張や縮小が可能です。物量が減少すればロボットを減らし、増えればロボットを増やすなど環境に合わせた設備投資ができます。大規模なマテハン設備、全自動倉庫は、万が一移設や稼働率が低下した時に変更が難しいのが現状です。

倉庫ロボットの種類

■搬送ロボット
従来、人が歩いて運んでいたものをロボットが代わりに運ぶロボットのことです。AGV、AMRといったものを指します。

・AGV(Automated guided vehicle)
無人搬送車とも呼ばれ、一般的に走行ルートにQRコードや磁気コードをひいて物を運ぶロボットです。

詳しくはこちらの記事へ

・AMR(Autonomous Mobile Robot)
自律走行搬送ロボットと呼ばれ、ロボットが走行ルートや移動範囲を判断して物を運ぶロボットです。

詳しくはこちらの記事へ

代表的なAMR製品
・Robowareが提供しているForwardX社「Flex」「Max

■仕分けロボット
仕分け作業を高速に処理してくれるロボットです。立体型や平面型などの種類があります。

・立体型仕分けロボット
仕分け間口が、平面に広がらず縦に連なっているものを指します。省スペースで高速仕分けしてくれます。

詳しくはこちらの記事へ

代表的なソーターロボット製品
・Robowareが提供している「オムニソーター

上記以外にも、アーム型のパレタイジングロボットやピッキングロボットもあります。

倉庫ロボットの導入事例

・株式会社ZOZO
大手ファッションECサイトZOZO TOWNを運営する株式会社ZOZOでは、千葉県習志野の物流センターにて立体型高速仕分けロボットを導入し、120%以上の生産性向上に成功しました。

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・株式会社LIXIL
建築材料・住宅設備機器メーカーのLIXILでは、ユニットバス生産拠点である筑波工場に棚搬送ロボットを導入し、労働力・スペース削減に40%以上の効果をもたらしました。

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倉庫ロボット導入のポイント

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倉庫ロボットを導入する際に必要なポイントを紹介します。倉庫ロボットを扱っているサービスは数多くあるのでよく比較して検討を進めましょう。

・保守体制が整っているか
ロボットは、機械です。定期的なメンテナンスが必要で、万が一、故障してしまった時に倉庫現場が止まってしまわないような保守体制が整っているか確認しましょう。倉庫ロボットサービスのRobowareでは、24時間365日ロボットを監視、保守対応をしているので安心です。

・ソフトウェア開発が必要か
既存の自社のWMS等と連携ができるのか、連携をする場合新たなソフトウェア開発も必要か確認しましょう。Robowareというサービスでは自社開発のSTREAMというソフトウェアがあるので新たな開発が不要で開発コストを抑えることができます。

・倉庫ロボットの業務内容を明確にする
どの工程を自動化するべきか、自社の課題はどこが一番大きいかをきちんと把握する必要があります。倉庫ロボットは稼働が多いほど効果を発揮しやすいので、業務負担が大きくなっているところから自動化を部分的に進めるのも良いでしょう。

倉庫ロボット導入におすすめのサービス

倉庫ロボットサービスのRobowareは、ロボットの購入型とサブスクリプション型と契約形態が選べるサービスです。導入前の稟議作成サポートから導入後のメンテナンス保守対応まで一気通貫で提供しており、導入を検討されている企業様に最適なプランを提案しています。
導入前に、デモセンターで実証実験も実施するのでロボットの動きや効果の出し方まで導入前に多くの懸念点を払拭することが可能です。無料のウェビナー資料を提供しているので、まずは情報収集でサイトをご確認ください。

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