
最終更新日:2026.04.21
公開日:2026.04.21
- #基礎知識
物流統括管理者(CLO)とは?役割や責任について解説
はじめに
2026年4月に施行された改正後の「物資の流通の効率化に関する法律」で、一定規模以上の特定荷主事業者に対し、物流統括管理者(CLO)の選任が義務付けられました。
国土交通省では、物流統括責任者(CLO)のあるべき姿として、期待される責任・役割や求められる知識・知見、人材の確保・育成、支援する組織体制などを整理しています。海外では、CLOは重要な役職として浸透していますが日本国内ではこれから急速に整えていく必要があります。この記事では、CLOの基本知識や役割・責任について分かりやすく解説していきます。
物流統括管理者(CLO)とは?
物流統括管理者は、企業の物流戦略を一元管理し、サプライチェーン全体の最適化を推進する役職です。英字の頭文字をとって通称CLOと呼ばれています。
| C | Cheif |
|---|---|
| L | Logistics |
| O | Officer |
物流統括管理者(CLO)に求める姿勢や役割

画像著作者:aleksandarlittlewolf/出典:Freepik
なぜ日本国内において急にCLOの配置が必要になったのか?
それは、2026年4月に施行された改正物流効率化法に、一定規模以上の特定荷主に対し「物流統括管理者」の選任や物流効率化に向けた中長期計画作成を義務付けたからです。
物流統括管理者(CLO)に求められる姿勢や役割とは?
2026年2月に国土交通省が公開した「物流統括管理者(CLO)に関わる政策動向について」という資料にはこのように示されています。
これをもう少し詳しく説明を加えると、
■法令上の「物流統括管理者」の責務 (法47条、省令8条)
・中長期計画の作成、定期報告の作成の統括管理
・特定荷主におけるトラックドライバーの負荷低減等に向けた事業の運営方針の作成管理体制の整備
・ 物流効率化のための関係各部門間の連携体制構築
■CLOに期待される役割
①物流全体の最適化に係る計画及び実行の統括管理
→ 必須かつ最も重要な役割とされている
② 社内での連携・調整
③ 社外との連携・調整
④ ハード・ソフト両面における事業推進・調整
⑤ 体制構築・意識啓発・人材マネジメント 等
■求められる知識や知見
①経営者視点での物流戦略構築・判断能力
②社内外とのパートナーシップ構築能力
③物流領域以外も含めた幅広い知識・知見
④組織マネジメント・人材確保に必要な知識・知見
⑤グローバルサプライチェーンに関する知識・知見 等
→ 企業経営全体を俯瞰した判断や調整を行う者であり、ゼネラリストとしての能力が強く求められる
これらの言及をまとめると、「決められた業務をこなす現場の管理者」から一歩踏み出し、「幅広い知識で社内外を巻き込み、経営目線で物流戦略を描くリーダー」になることが期待されています。
CLOが行うべきDX化とは
物流統括管理者(CLO)は、社内外サプライチェーン全体の課題を洗い出し、改善させる責任があります。国が掲げる数値目標を達成するには、物流戦略の見直しが必要です。これらの課題を改善させるには、既存の業務をDXでまずはデータで見える化、そしてそのデータを活用して改善の方法を考えることが重要です。
単に今のアナログな作業をデジタル化をすることがDX化ではなく、デジタル化して作業の平準化や穴となっている課題を改善するための施策として考える必要があります。
特に物流業界では、以下の点が不足しがちです。
属人化された作業に頼っている
これまで、担当者の経験や勘に頼った作業に依存をしすぎていて業務の平準化ができていませんでした。人手の作業に依存することで、ヒューマンエラーのリスクも高く不安定な運用です。また、昨今人手不足が急速に拡大していることもあり、人手に頼る作業だけでは事業存続が難しくなっていきます。現場がリアルタイムに把握できない
物流は、多くの会社が関連して動いています。どこで、何が起きて遅延しているのか、がわかりにくい構造なので、サプライチェーン全体で透明性のあるデータ統一やシステムの連動が必要とされてきます。これらの課題を解決するには、DX化が必須の要件とも言えます。物流DXはシステムの刷新だけではなく、現場はロボットやAIを導入など様々な観点から変えていく必要があります。課題を適切に抽出し、ビジョンの実現に向けて多くの情報取得や実行が重要です。
物流統括管理者の役割を理解し、持続可能な物流戦略をたてましょう
物流統括管理者(CLO)は、一定以上の取扱重量がある特定荷主に2026年4月から義務化されています。2024年問題を背景に様々な物流に関する法改正がされてきましたが、人手不足や労働時間短縮の問題だけではなく、商慣習や物流全体の効率化の見直しが必要となっています。CLOが社内外のステークホルダーと協力や改善促進を行っていきましょう。
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執筆者:Robowareマーケティングチーム
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