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最終更新日:2024.07.16

公開日:2024.07.16

  • #基礎知識

AMRロボット導入の課題

1. はじめに

はじめに

AMR(自律走行搬送ロボット)は、海外での普及率が高く、ロボットメーカーも海外メーカーのシェアが高い傾向にあります。しかし、日本国内でのAMR普及が進まない現状があります。AMR導入の課題について解説していきます。AMRを気になっている方はぜひご覧ください。

AMRとは

AMRは「Autonomous Mobile Robot」の頭文字をとった略称です。次世代AGVとも言われることがあるのですがAGVとは別物となります。


詳しくはこちらの記事をご覧ください: AMR(自律搬送型ロボット)とは?

AMR市場について

ここでAMR市場について、調査会社が発表したデータをもとに見てみます。2023年に矢野経済研究所が発表した「AGV/AMR世界市場に関する調査」では、
AGV(Automated Guided Vehicle)/AMR(Autonomous Mobile Robot)世界市場規模はメーカー出荷金額ベースで2021年3,387億円、2024年は6,404億円と推計しました。世界規模でEC市場の活況、製造業の自動化に対する意識の現れが出る結果となっています。
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出典元:矢野経済研究所

AMR導入メリット

物流現場での人手不足が深刻化されている中で、AMRと言われるピッキングロボットの導入が注目されて、AMRは、日進月歩の勢いで進化しています。

■物流現場でのAMR導入メリット
倉庫内のピッキングは、カゴ車や台車を使って多くの作業者さんによって行われてきましたが、歩行距離が長い、作業時間が長い等で作業負担が大きい工程です。AMRを導入することで、歩行時間の削減と効率化で時間の短縮が可能となります。

また、ピッキング工程だけではなく、入庫・出庫エリアでは物の搬送に使用することも可能です。従来、AMRは重量物が運べないロボットだったのですが、長尺や重量物も運搬できるようになりました。

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■製造現場でのAMR導入メリット
自動車工場などの製造現場でのAMR導入も拡がりを見せています。構内では、役割の異なるフロアや工程がありますが、AMRはフロア毎に異なった動きで柔軟な働きをみせます。例えば、在庫保管エリア = ピッキング 部品生産エリア = 工程を繋ぐ搬送 製造ライン = 部品の定期&緊急供給といった、マルチな従事が可能です。

AMRロボットの課題

技術が発達し物流現場だけではなく工場でも活用できてメリットの高いロボットですが、なぜ課題があるのでしょうか?

■導入前の課題
AMRを開発している導入実績の多いメーカーは海外製のものが多く、国内でうまく活用できるかが不安が残ることが挙げられます。機械なので何かトラブルが発生してしまった際にメーカーとうまくリレーションが取れなく作業が停止してしまうことを懸念し、なかなか導入に踏み切れないことが少なくありません。

AMRは基本的に既存のスペースを活用できるロボットですが、場合によってはロボットが通行できる通路を確保しなければならないのでスペースがうまく活用できないこともあります。通路にものがあると効率的な移動が難しくなるので、整理整頓と通行できるスペースがあるかをよく確認する必要があります。

■導入後の課題
AMR導入後の課題としては、きちんとROIを出す動きをしているか検証、改善をできる環境があるかです。ロボットは本体を購入して終わりではなく、システム構築や修繕等の保守費用もかかってきます。時にはロボットの台数を増減させる計画も必要です。このようにロボットメーカーとの連携も大事なポイントになりますが、ここのコミュニケーションが不安が大きいのも課題です。

AMRは、ロボットだけでは効率化や省人化をできるものではなくあくまでも人との協働で効果を発揮するロボットです。前述したような課題を払拭することも必要ですが、AMRには生産性がでにくい、性能が低い。とネガティブなイメージも先行しています。決して成果を出せないロボットではなく、ロボットメーカーと密な連携があれば確実に生産性や効率性があがるので適切なロボットパートナーを見つけることが必要です。

現場にあったAMRを検討するには

自社の課題を把握することと、他社の事例を見て参考にしながら選んでいくことをおすすめします。例えば、自社でケースピッキングに負荷がかかっていることが分かれば、重量物を搬送できるロボットを自ずと選ばなければなりません。重量物を搬送できるAMRといっても、数多くのメーカーから出ているのでメーカーに成功事例と運用体制を確認すると良いでしょう。
アジア圏で圧倒的なシェアを誇り、大手グローバル企業に選ばれているForwardX社のAMRは事例も豊富で活用イメージを持つことができます。Robowareというロボットサービスで取り扱っているのでロボット詳細ページも併せてご覧ください。

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